本気で糖質制限したら耐糖能異常になった?

今年(2021年)3月10日に、日帰りの人間ドックを受けて糖質制限の取り組み結果を記録できたので、超久しぶりにミスドのドーナツを5個食べたところ、耐糖能の悪化を確認しました。
昨年(2020年10月)から糖質制限を本格化して、チョコレートくらいしか食べてませんでした。
ドーナツの糖質量
商品名 | 糖質量 | 個数 |
---|---|---|
チョコファッション | 31.3g | 2個 |
チョコリング | 23.5g | 1個 |
ココナツチョコレート | 25.8g | 1個 |
エンゼルフレンチ | 12.6g | 1個 |
最初の2個までは、「久しぶりのドーナツ、美味い!」と思ったのですが、3個目からは、「糖質重い、もういい・・・」に変わってきますね。
では、血糖値の測定結果を踏まえて耐糖能悪化の原因を探っていきましょう。
ドーナツ5個食べた後の血糖値とケトン体値
人間ドック終了後にドーナツ5個。
本格的な糖質制限を半年近く続けて修練を積み重ねてきた体に、120g以上の糖質を一気に押し込んだことになります。
その結果どうなるのか、食後に血糖値とケトン体値の両方を測定してみました。
食前

人間ドック当日なので前日の午後9時以降は何も食べていませんが、絶食状態で16時間以上経過しても、相変わらず血糖値は安定しています。
私の実感としても、体調は安定しています。
リブレリーダーのバックライトがまぶしくて見づらいですが、ご了承ください。
食後すぐ

ドーナツを食べてすぐに測ってみると、あまり上がっていませんね。
この時は、「ドーナツって意外と上がらなかった記憶があったな」なんて思っていました。
この瞬間までは・・・。
30分後

上がってきました。しかも、急激に・・・。
空腹時血糖値は、余裕で2倍を超えました。
この時は、「まだ、食後30分だし、こんなもんだろう」と思っていました。
1時間後

「これ、誰の血糖値かな?」
完全に油断していました。
血糖値は、さらに上昇し、私がこれまで実験してきた第一位だったお寿司を1mg/dlという僅差で上回り、図らずも記録更新となりました。
不覚です。
1.5時間後

ようやく下がってきました。
2時間後

下がるどころか上がり、乱高下しています。
この時点で140mg/dlを切っていないので、食後高血糖になっていると言えます。
この時、玄米茶を飲み始めたので、玄米が含まれている影響も多少はあるかもしれませんが、言い訳レベルですね。
2.5時間後

2時間を過ぎても、血糖値が120mg/dlを下回りませんでした。
3時間後

さらに、3時間経過後は、再び上昇するという乱高下状態です。
ACONの血糖値測定器も同じものをずっと使っているので、多少なりとも誤差が出やすくなっているのかもしれませんが、この結果を信じることにします。
そして、結果から耐糖機能が明らかに低下していることがわかります。
筋トレ後(上の結果から6分後)

結果が見えたので、ここで筋トレ(懸垂、腹筋)を少し激し目にやって強制的に下げました。
ぶら下がりマシンで懸垂を10回2セットやれば簡単に下がりますが、今回の問題は、何もしない状態では血糖値が下がらなくなっていることです。
そのきっかけを作ったのは、糖質制限であることが問題です。
やはり、脂質過剰の可能性を否定できません。
では、まとめです。
【結論】糖質制限のやり方に注意が必要
今回の結果を踏まえると、「糖尿病ではない人間が本気で糖質制限すると、耐糖能低下を招くリスクあり」となります。
私個人としては、糖質制限によって著しい体調の改善を確認しているので、生活スタイルとして糖質制限を続けていくつもりですが、耐糖能が落ちた結果は消えないので「取り組み方に注意が必要」と判断しました。
ただし、耐糖能が一時的に低下しても、筋トレを生活に取り入れれば対策は可能です。
なぜ、インスリン分泌能力が低下した?
今回の結果から、耐糖能は、筋トレでは有効に作用しているので、内分泌(インスリン)が悪くなっていると考えられます。
では、なぜインスリンの分泌が悪くなったのか?
おそらく、肝臓に脂肪が多いのだと思います。

人間ドックの結果が届いたら明らかになることですが、以前、血液検査をした時に総コレステロール値が異常に高かったので、おそらく、脂肪肝になっているのだろうと予測しています。
耐糖能異常の原因は何?
耐糖能異常と脂肪肝の関係について調べてみたところ、「痩せ型の女性では耐糖能異常の割合が7倍高い」という情報もありました。
おそらく、私も同じパターンでしょうね。
本来、脂肪肝の人は肥満体という認識が妥当ですが、「糖質制限すると痩せていても脂肪肝になりやすい」という情報はよく見かけるので、ある程度信憑性があるように思います。
糖質制限だけでなく、脂質の摂り過ぎもダメということになります。
今後の対策
原因を予測して、今後の対策を考えることにします。
心当たりのある原因
- 脂質の過剰摂取
- 運動不足
具体的な原因
- 脂質:鶏油、バターを毎日摂取していたこと
- 運動:汗をかくような運動が皆無だったこと
これで改善しなかったら卵を減らし、それでも違ったら、ナッツやオリーブオイルと段階を踏んでいくことにします。
前提の修正
- 「脂質はいくらでも摂って良い」はウソ
- 動物性脂質を控える(特に加工品)
以前は、糖質制限を推奨する先生方の言葉を信じて、「脂質は制限しなくてい良い」と本気で思っていました。
実際に試してみて、違ったなと。
それだけです。
私の読解力不足かもしれませんが、今回の結果を踏まえると「そんな都合の言い話しは、やはり無かった」ということです。
同じドーナツで再検証
一週間後に全く同じ内容のドーナツを食べて再検証してみました。
食前

空腹時血糖値は、いつも同様に80mg/dl前後で落ち着いています。
食後すぐ

55mg/dlアップと良い感じに上昇を見せています。前回はこの段階で166mg/dlだったので多少低めでした。
30分後

油断させておきながら、173mg/dlと前回に追いつく勢いで上昇してきました。
1時間後

全体的な上昇と下降の流れは、前回と同じような感じになってきました。
1.5時間後

ほとんど変化ありません。
2時間後

チーズケーキを食べたときのように、下がらず同じ位の値に留まるという状態になっています。
2.5時間後

やっぱり横ばい現象が起こっています。
筋トレ後(上から7分後)

今回も最後は、筋トレで強制的に下げました。
まとめ:動物性脂質を減らして有酸素運動
2回目のドーナツチェックは、「高糖質食品を久しぶりに食べた場合、時間が経てば耐糖能が回復するのでは?」という仮説で行ってみました。
結果、ほぼ変化無しです。
早合点かもしれませんが、この結果を踏まえると、「毎日ご飯を食べれば、耐糖能は維持される」という情報も信憑性に欠けることになります。
もしも、これが事実だとしたら、糖尿病という病気は存在しないことになりますよね。
前回より多少低かった理由として当てはまりそうなことは、前回は全く動かずにNetflixを観ていたのに対し、今回は、パソコンで作業しながら時間を潰していたこと位の差です。
この違いも踏まえると、パソコン作業で頭を使ったとしても血糖値はそんなに下がらないことがわかるので、脳のエネルギー源ブドウ糖依存説も同時に否定できそうですね。
とりあえず、動物性脂質(特にバター)を減らして、そのうちジョギングでもはじめるか、外で体動かす時間を増やそうと思います。
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