糖質制限3ヶ月後に血液検査した結果(2021年1月)
なんということでしょう・・・。
お酒を完全に断ち、本格的な糖質制限に移行して3ヶ月経過したので病院で血液検査をしたところ、コレステロールの数値がヤバイことがわかりました。
血液検査の結果

まず、お医者さんから言われたこと。
- 「痩せているのに、コレステロールが非常に多いね」
- 「LDL(悪玉)の値が非常に高いことになるね」
- 「ご飯食べていない?適度に食べないとダメだよ」
検査結果は、「総コレステロール値が上限より高く、LDLコレステロールが異常値」ということになります。
病院からは、脂質降下薬「クレストール錠」を処方されたのですが、薬で下げても根本解決にはならないので買わずに帰ってきました。
普通だと、このまま放置すると脂肪肝や動脈硬化のリスクということなのでしょうね。
このあたりは、そのほかの数値を踏まえると疑問を感じます。
低血圧でも動脈硬化になる?
本格的な糖質制限を始めてからの3ヶ月間は以前よりも快調で、血圧も正常です。
血圧の数値
- 上:120mmHg
- 下:70mmHg
子供の頃からずっとこの位で変わりません。
他に異常は無く肝機能も正常ですが、コレステロール値だけが高い状態です。
コレステロール値は低すぎもダメ?
コレステロールに関しては、「180以上よりも、低すぎる100~80以下の方が死亡率は高い」という情報もあります。
高くなった原因に心当たりは?
糖質制限に切り替えたことで、脂質を摂り過ぎていたようです。

これまで、糖質制限で脂質を摂り過ぎても問題ないと思ったのは、コレステロールは体内の合成が8割で食事からは2割という情報を誤認していたように思います。
他でもない私自身の経験として、脂質の摂取量を増やしたことにより明らかなLDLコレステロールの異常値となっているので、こうした法則めいたことは当てにならないと言わざるを得ません。
この点を踏まえて、今回の結果から今後の対策を決めます。
コレステロール値が高かった原因を探す
糖質制限の本格化とともに飲酒をヤメて肝機能は正常、血圧も普通で血糖値もHbA1cが4.8%と良好なのにコレステロールが高かった原因は、以下の2つが考えられます。
考えられる原因
- 運動不足
- 脂質の摂り過ぎ(特に動物性)
運動は、週に2~3回の軽い筋トレ程度しかしておらず、汗をかく運動は皆無でした。
正直なところ、糖質制限すれば、運動しなくても問題無いだろうと勝手に判断していました。

また、新たな食品として「鶏油(ちーゆ)」を使い始めていました。
「薬に頼らず血糖値を下げる方法」という糖質制限を推奨する本を読んだところ、「ラードや牛脂、鶏油は問題無い」と書かれていたものの、感覚的に引っかかるものがあるという判断で避け、とりあえず、鶏油のみを使用していました。
理由は、乾燥肌の状態などから「動物性脂質が不足しているのでは?」と自己判断したためです。
結局、1ヶ月くらいの間、昼と夜に毎日ドレッシングのように食材にかけて摂取していました。
最初は、これが原因なのではないかと考えていました。
現時点での予測
基本的に動物性食品は体内に吸収されやすいので、思った以上に動物性脂質を摂取していたところに運動不足が加わり、コレステロール値の高い状態になったのだろうと思います。
しかし、鶏油も動物性油なので、植物由来の油より吸収率は良さそうです。
現時点での対策
いずれにしても、動物性脂質にも注意すべきというのが現段階での結論です。
具体的な脂質制限対策
以下の対策を取り入れて様子を見ることにします。
脂質対策
- 鶏油は摂取しない
- バターや卵は摂取を続ける(現状維持)
- トレーニング機会を増やす
コレステロール異常の原因が鶏油(動物性の精製した油)であることを確かめるため、他の脂質の摂取量は変えず、これまで溜め込んだ分を消費するためトレーニング量を増やして変化を見てみようと思います。
この生活習慣を一定期間継続した後、人間ドック(日帰り)を受けて、コレステロール値の確認や脂肪肝など問題無いか一通り調べて貰い、最終的な結論を目指します。
対策期間
結局、2021年1月27日~2021年3月9日までこの生活を続け、2021年3月10日に日帰り人間ドックを受けました。
糖質制限5ヶ月経過後、人間ドックを受けた結果(2021年3月)
結果は、「ほとんど変化なし」でした。
血液検査の補足
血液検査は、2021年1月25日に血液状態や肝機能の採血をして貰い、2日後にHbA1cの結果が出たタイミングで高脂血症の採血をしています。
採血日は、朝に牛乳、豆腐、ナッツ、バターを摂取した以外は、時々チョコレートを食べる位で空腹状態のまま15時を過ぎました。
肝機能は問題なし

3ヶ月前まで、ウィスキーの水割りを1日2~3杯飲むような生活を1年以上続けていても、肝機能は何も問題なしです。
糖質制限でHbA1cは確実に下がった
HbA1cは4.8%と良好です。
こちらは、糖質制限の成果がわかりやすく反映されていますね。
脂質摂りすぎ?

そして、総コレステロールの「306mg/dl」という数値です。
脂質は意識的に摂取していたものの、ここまでの数値になるとは思いもしませんでした。
これまで読んだ書籍の全てに、「脂質はたくさん摂っても大丈夫」と書かれていたことを鵜呑みにした結果とも言えます。
脂質を摂り過ぎても、「遊離脂肪酸には溶存量の限界がある=体の方で自動的に制限する」と言われていますが、私の結果だけ見ると、正しいとは言えない情報です。
糖質制限と言えど、糖質だけ制限すれば済むという簡単な話ではなさそうです。
LDLコレステロールの計算

計算機能のあるお医者さんのウェブサイトで確認してみたところ、LDLコレステロール値は、「230.8mg/dl」という結果が出ました。
計算サイト:LDL・悪玉コレステロールの計算|菅井内科
この数値がどの程度のものなのか、日本人間ドック学会のデータを確認してみます。
LDLコレステロールの基準値

私個人的の体調が良好な実感は無視して、LDLコレステロール値が「異常」と判断されました。
くどいようですが、薬で下げる予定はありません。
LDLコレステロールは、なぜ悪玉?

最近では、LDLの中でもsdLDL(スモールデンスLDL)が悪玉と言われてきているようです。
sdLDLが多い状態でインスリンの追加分泌による活性酸素の害、糖化(終末糖化産物)による害、そして、塩分過剰によって腎臓で生じる活性酸素の害が絡むと、動脈硬化が進むと考えられています。
動脈硬化のリスク
- 終末糖化産物×活性酸素
- sdLDLコレステロール×活性酸素
糖質も脂質も活性酸素が絡むことで、血管が傷つくリスクが高くなります。
動脈硬化の原因説
「動脈硬化の原因はLDLコレステロール説」は、材料(LDLコレステロール)の過剰供給が続くと、色んなところに付着して血管を傷つけるからと言われてます。
一方、LDLに対し、HDLは細胞から古くなったコレステロールを持ち帰るリポたんぱく質という違いがあります。
動脈硬化の度合いをチェック
動脈硬化の原因に何個当てはまるかチェックしてみます。
動脈硬化チェック
- 高血圧→全くない
- 脂質異常症→当てはまる
- 糖尿病→大丈夫
- タバコ→吸わない
- アルコールの摂取→飲まない
- ストレス→ほぼない
- 加齢→39歳
体を作る材料が悪玉という扱いになる意味の理解が難しいです。
あくまで個人的な憶測
個人的には、脂質降下薬を使って著しく変化を確認できるのがLDLコレステロールだったことから、事実を曲解した結果なのではと考えてしまいます。
薬による治療の有用性を導き出すシナリオとして、LDLコレステロールがやり玉に挙げられているなんてことがないことを祈るばかりです。
いずれにしても、私は薬を使いません。
体の材料となるコレステロール

LDLコレステロールは、血管壁、細胞膜、ホルモン、そして脳にも必要な材料です。
普通に考えれば、コレステロールが高いということは、あらゆる細胞やホルモンに必要な材料が潤沢な状態と捉えるのが妥当に思えます。
ただし、LDLコレステロールを平均値内で調整できることに越したことはないので、「薬を使わず食事を見直して下げる」ことは意識していこうと思います。
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